女性・こどもの整体院MOMIJI
女性・こどもの整体院 MOMIJI
院長:西岡 敬子(にしおか のりこ)
住所:719-1154 岡山県総社市井尻野1707-13
電話番号:070-8340-2409
営業時間:9:30〜16:00
定休日:土日祝
駐車場:あり
「そうじゃ物価対策応援券」使えます!5,000円で7,500円分の施術が受けられます。

マラソンのリカバリー|完走後の疲労回復ガイド|作業療法士が教える“がんばらない”安全ケア【総社の整体MOMIJI】

「女性ランナーのための"がんばらない"リカバリー 2026吉備路マラソン・完走後の完全ガイド」のタイトル

「マラソンを走り終えて数日たつのに、脚の疲れや痛みが抜けない…」そんなマラソンのリカバリー(疲労回復)にお悩みの方へ。レース後のケアは“がんばる”ものではなく、“正しく休む”ものなんです。

ゴール直後は座り込まずに10〜15分歩き、水分(体重が減った分の約1.5倍)と糖質:タンパク質=3:1の補給を。熱感のある部位だけ短時間冷やし、当日の夜以降は温めて血流を促します。

翌日からは軽く体を動かす「アクティブレスト」と筋膜リリース、そして7〜8時間の睡眠を最優先に。ただし、片脚だけの腫れや強い熱感など“いつもと違う痛み”があるときは、無理にほぐさないことが何より大切です。

マラソンのリカバリー(疲労回復)とは、走行で傷ついた筋肉と使い切ったエネルギーを、休養・栄養・血流ケアによって元の状態へ戻していく一連のプロセスのこと。同じ「休む」でも、適切なタイミングと方法を選ぶことで、回復のスピードは大きく変わってきます。

そうじゃ吉備路マラソン(岡山県総社市)をはじめ、大きな大会を走り終えたあとの全身の疲れ。シューズ選びや補給計画にはこだわっても、意外と「走った後のケア」まで準備しているランナーは多くありません。

ゴールした瞬間の達成感は最高ですが、その後に待っているのが「もう動きたくない…」という全身の疲労ですよね。実は、走った後のケアは“頑張るもの”ではないんです。スポーツ医学の研究でわかっているのは、「適切なタイミングで、適切に休む」ことが、結局いちばん回復を早めるという事実。

この記事では、作業療法士として医療現場に19年たずさわってきた院長が、ぐったりした状態でもできるシンプルで安全なリカバリーを、科学的根拠(エビデンス)とともにわかりやすくお伝えします。

動画で見たい方はこちら(約6分)動画のナレーションを聞きながら記事を読むのもオススメです!

目次

なぜ数日たっても、疲れや痛みが抜けないの?

マラソン後に疲れや痛みが長引くのは、42.195kmの着地衝撃で筋繊維に微細な傷(遅発性筋肉痛=DOMS)が生じ、体がそれを一生けんめい修復している“途中”だからです。 痛みはレース後6〜24時間で出はじめ、48〜72時間でピークを迎え、5〜7日で和らいでいきます。ただし、傷ついた筋線維が中まで完全に修復されるには、フルマラソン後でおよそ2週間かかるとされています。

マラソンでは走行中、1kmあたり約1,200〜1,600回(ストライドや疲労によって変わります)も地面に着地します。この繰り返しの衝撃、特に下り坂でブレーキをかけるような筋肉の使い方(エキセントリック収縮)が、太もも前やふくらはぎの筋繊維に小さな断裂を引き起こします。

筋繊維を修復するかわいいキャラクターの水彩イラスト。筋肉痛の正体は炎症反応(DOMS)であり、乳酸が原因ではないことを説明。付箋風メモに「筋肉が生まれ変わるための大切なプロセス」

大切なのは、この炎症反応は「悪いもの」ではないということ。傷ついた筋肉を修復するために体が必要としているプロセスで、免疫細胞が損傷した組織を片づけたあとに、筋肉の修復が始まります。だからこそ、炎症をむやみに抑え込まないことがポイントになるんですよ。

💡 研究でわかっていること

筋肉痛の「乳酸が原因説」は、現在では否定されています。乳酸は運動後1時間以内に正常値へ戻るため、翌日の筋肉痛とは無関係です。いまは「機械的な損傷と炎症反応」を組み合わせたモデルが支持されています。

※ Cheung et al., 2003, Sports Medicine / Peake et al., 2017, J Applied Physiology

なお、マラソン前から「膝や足裏が気になっていた」という方は、痛みの根本原因が別のところにある可能性もあります。気になる方はこちらもご覧くださいね。

→ そうじゃ吉備路マラソン前に知っておきたい、膝・足裏の痛みの「根本原因」

ゴール直後〜当日|座り込まないで、まず歩く

ゴールした瞬間にその場へ座り込むのは、実はNG。止まらずに10〜15分ゆっくり歩いて、心拍と血流を穏やかに戻してあげましょう。 急にピタッと止まると、それまで働いていた筋肉のポンプ作用が急停止し、脳への血流が不足してめまいや立ちくらみ(運動関連性の低血圧)が起きやすくなるためです。

歩いてクールダウンしながら、水分と栄養を入れていきます。

ゴール後の流れを示すフローチャート。Goal→10〜15分ウォーク→水分補給の3ステップ。歩く女性と水のグラスの水彩イラスト付き。

水分補給:体重が減った分の1.5倍が目安

レース後は思っている以上に水分が失われています。米国スポーツ医学会(ACSM)の推奨は、体重が減った量の約150%の水分を、数時間かけてゆっくり補給すること。1時間あたり440〜500mlを目安に、こまめに飲むとよいとされています。

たとえば体重が1kg減っていたら約1.5Lを目安に、スポーツドリンクや経口補水液で少しずつ。一気にガブ飲みする必要はありません。汗で失ったナトリウム・カリウムなどの電解質も一緒にとると、脚のつり(痙攣)の予防にもつながります。

ポイント:「喉の渇きに従って飲む」が基本。過剰な水分摂取は、血液中のナトリウムが薄まる「低ナトリウム血症」のリスクがあるため、飲みすぎにも注意してくださいね。

栄養補給:糖質とタンパク質を一緒に

レース後の体は、エネルギー源であるグリコーゲンが空っぽの状態。米国栄養士会・カナダ栄養士会・ACSMの合同ガイドラインでは、できるだけ早めに糖質を補給することで回復が早まるとされています(Thomas et al., 2016)。

おすすめは、ゴール後30分以内に糖質:タンパク質=3:1の割合でとること。専門的に聞こえますが、身近な食材で十分対応できます。胃腸が落ち着いてきたら(30分〜数時間後)、最初の4時間以内に体重1kgあたり1.0〜1.2gの糖質を目安に、しっかりした食事も入れていきましょう。

おにぎり・味噌汁・バナナ・豆乳の水彩イラスト。「回復のためのスペシャル・メニュー」として糖質:タンパク質=3:1の黄金比を紹介。
食材特徴
🍙 おにぎり(梅・鮭)+味噌汁糖質+ナトリウム補給に最適。会場近くのコンビニで買えるのも◎
🍌 バナナ糖質+カリウムを素早く補給できる万能食材。消化も早い
🥛 牛乳・豆乳糖質+タンパク質がほどよい比率で含まれ、飲みやすい
🧃 スポーツ系ゼリー飲料固形物がつらいときの代替として有効。アミノ酸入りならさらに◎

筋肉の修復スイッチは、運動後24〜48時間にわたって高まり続けるといわれています。当日だけでなく、翌日以降も3〜4時間おきに20〜30gのタンパク質(卵・納豆・鶏肉・魚・ヨーグルトなど)を意識して続けると、修復が効率よく進みやすくなりますよ。

冷やす?温める?マラソンのリカバリー、最新の答え

「運動後はとにかく冷やす」は、もう古い常識になりつつあります。 直後は熱感・腫れ・強い痛みがある部位だけを10〜15分ほど冷やし、それ以外は当日の夜から“温めて血流を回す”のが、いまのスポーツ科学の主流。過度な冷却は、修復の合図である炎症反応まで抑え込んでしまい、かえって回復を遅らせる可能性が指摘されているからです。

直後は「熱感のある部位だけ」局所的に冷やす

膝・足首・ふくらはぎなど、熱感や腫れ、強い痛みがある部位には、タオルで包んだ保冷剤を10〜15分あてる局所アイシングが有効です。目的は「痛みをやわらげ、急性の炎症のピークをカットすること」。全身を氷水に浸けるような強い冷却は、いまは推奨されていません。

💡 最新の研究より

「強い冷却は回復を遅らせる可能性がある」という研究が注目されています。長時間・過度な冷却は、筋肉の修復に必要な炎症反応を抑えすぎてしまい、長期的には筋の再生を妨げるおそれが指摘されています。「10〜15分・タオル越し・つらい部位だけ」が現在の目安です。

※ Moore et al., 2022, Sports Medicine(28件のRCTメタアナリシス)。近年は国内の研究でも、過度なアイシングが筋損傷後の再生を遅らせる可能性が報告されています。

当日の夜以降は「温めて流す」が回復の近道

炎症のピークが落ち着いてきたら、こんどは“温めるケア”に切り替えます。38〜40℃のぬるめのお湯にゆっくり浸かると、血管が広がって全身の血流が増え、修復に必要な酸素や栄養が筋肉に届きやすくなります。副交感神経が優位になって、眠りの質が上がるのもうれしいところです。

さらに翌日以降におすすめなのが、温冷交代浴。特別な設備は不要で、自宅のお風呂でできますよ。

木の浴槽とシャワーの水彩イラスト。温冷交代浴の手順を3ステップで解説。38〜40℃の湯船→冷水シャワー→3〜5回繰り返し。最後は温で終わるゴールデンルール。

温冷交代浴の手順

  1. 湯船に入る(38〜40℃、2〜3分)
    「少しぬるいかな?」と感じるくらいの温度が目安。じんわり汗ばんできたら、湯船から出るサインです。
  2. シャワーで冷やす(冷水〜常温、30秒〜1分)
    ふくらはぎ・太もも・腰まわりを中心に。「冷たい!」と感じる程度で十分で、氷水のような極端な冷却は不要です。
  3. 温める→冷やすを3〜5回繰り返す
    血管が拡張と収縮を繰り返すことで“血管のポンプ作用”が働き、滞った血流が促されて老廃物が流れやすくなります。
  4. 最後は「温」で終わる
    冷えたままだと筋肉が硬直しやすいため、最後は温で締めくくってくださいね。

💡 疲れ果てていて湯船が面倒なときは?

シャワーだけでも成立します。温かいシャワー2分→冷たいシャワー30秒、を3〜5回繰り返すだけでOK。「湯船を用意する余裕もない…」という完走直後の夜に、ちょうどいい方法です。

※明らかな腫れや強い熱感、ケガが疑われるときは、炎症を広げないよう長湯は避けてくださいね。

回復を早める「アクティブレスト(積極的休養)」とは

アクティブレストとは、あえて体を“軽く”動かすことで血流を促し、疲労回復を早めるリカバリー法のこと。 じっと完全に休む(パッシブレスト)よりも、会話ができる程度のごく軽い運動を20〜30分行うほうが、筋肉のポンプ作用で老廃物が流れ、回復が早まるとされています。

完全に動かずにいると、下半身に送られた血液を心臓へ戻すポンプ作用が働かず、疲労物質が脚に溜まったままになりがち。そこで軽く筋肉を動かしてあげると、血流がめぐって、修復に必要な酸素や栄養が届きやすくなるんですね。

アクティブレストの目安

  • 強度:「息が上がらず、おしゃべりが余裕でできる」くらい。心拍数でいうと最大心拍数の30〜60%程度のごく軽い運動にとどめます。
  • 時間:20〜30分程度で十分。汗を大量にかくほど頑張るのは逆効果です。
  • 種目:ウォーキング、普段より1kmあたり1〜2分遅いゆるいジョギング、関節への負担が少ない水中ウォーキングやエアロバイク、ゆったりしたヨガなど。
  • タイミング:筋肉痛がひどくなければ、レース翌日〜2日目から。腕を大きく振って少し大股で歩くと、全身の血流が良くなります。

💡 意外な落とし穴:「家事」はアクティブレストになりません

料理や皿洗い、掃除などの家事は、前かがみで同じ姿勢を保つことが多く、かえって筋肉が緊張して血流を妨げやすいんです。リカバリーの日は家事の負担を少し減らして、お散歩や軽いストレッチなど“ほんとうのアクティブレスト”に時間を使えると理想的ですよ。

そして、レース後はアドレナリンが出て交感神経が高ぶった状態が続いています。鼻から4秒かけて吸い、口から6秒かけて吐く深呼吸を10〜15分続けると、副交感神経が優位になり、体が休息モードに切り替わりやすくなります。

ただし、動かした瞬間にズキッと鋭く痛む・患部が熱を持って腫れているといったサインがあるときは、アクティブレストは中止して安静を優先してください。これはケガのサインかもしれません。

ストレッチより筋膜リリース|フォームローラーとマッサージガンの使い分け

レース直後の“強い”ストレッチは、実は逆効果。 傷ついた筋繊維をさらに引き伸ばしてしまうことになるからです。代わりにおすすめなのが、フォームローラーなどを使った筋膜リリース。運動後24〜48時間の筋肉痛をやわらげ、固くなった筋肉の可動域を取り戻すのに役立つことが、複数の研究で示されています。

「運動後のストレッチで筋肉痛が減る」は通説でした

「運動後にストレッチをすれば筋肉痛が軽くなる」というのは、実は科学的には否定されつつあります。60秒以上同じ姿勢を保つような静的ストレッチは、一時的に筋力やジャンプ力を下げてしまうことも指摘されています。

💡 研究でわかっていること

コクラン系統的レビュー(12件のRCT、約2,400名対象)では、運動前後のストレッチが筋肉痛に与える影響は「臨床的に意味のある効果はない」と結論されています。

※ Herbert & de Noronha, 2011, Cochrane Database of Systematic Reviews

レース当日は、10〜15分の歩行で心拍を下げてから、「痛気持ちいい」ではなく「気持ちいい」と感じる範囲のおだやかなストレッチにとどめましょう。

フォームローラーによる筋膜リリースは効果あり

フォームローラーでセルフケアをする女性の水彩イラスト。ストレッチの代わりに筋膜リリースを推奨。女性がほぐしたいポイントとしてふくらはぎと股関節を紹介。

ストレッチとは対照的に、フォームローラーを使った筋膜リリースには、DOMSをやわらげるエビデンスがあります。筋出力を落とさずにケアできるのも利点です。

💡 研究でわかっていること

フォームローラー使用群で、24時間後・48時間後の圧痛改善とパフォーマンス回復が確認されました(効果量 d = 0.59〜0.87)。別の研究では、筋肉痛が30〜50%軽減した、可動域が向上したという報告もあります。

※ Pearcey et al., 2015, Journal of Athletic Training

正しい使い方のコツ

  • 強さ:「痛気持ちいい、もしくはそれより少し弱いくらい」。痛みを我慢してゴリゴリ押すと、かえって筋繊維を傷めて“揉み返し”になります。
  • 時間:1か所につき30〜90秒、じわっと圧をかけて、フッと緩む感覚が出たら終了。全身でも10〜15分が目安です。
  • 呼吸:止めないこと。「3秒吸って5秒吐く」深い呼吸で、筋肉の力を抜いていきます。
  • タイミング:当日はごく軽く撫でる程度に。炎症が落ち着く翌日以降に、徐々に通常の圧へ移していきます。

ランナーがほぐしたいのは、着地衝撃を受け止める太もも前(大腿四頭筋)、推進力を生む太もも裏(ハムストリングス)ふくらはぎ、そして膝の不調につながりやすいお尻〜骨盤の横まわり。ただし、骨や関節の真上、急な腫れや鋭い痛みがある部位への使用は避けてくださいね。

→ はじめての筋膜リリース:痛みとコリを解消する入門ガイド

→ そのローラー、逆効果?吉備路マラソン前に知っておきたい正しいケアの新常識

フォームローラーとマッサージガン、どっちがいいの?

「マッサージガンも気になる」という方も多いですよね。どちらも有効ですが、得意分野が違うので、目的で使い分ける(または併用する)のがおすすめです。

フォームローラーマッサージガン
作用自重で「面」をじっくり圧迫高速の振動で「点・深部」を刺激
得意太もも・ふくらはぎなど広範囲、可動域の回復頑固な一点のコリ、手の届きにくい深部
メリット安価、柔軟性アップに◎受動的でラク、疲労困憊でも使える
注意点体を支える力が要る価格が高め、骨の上はNG

おすすめは、まずフォームローラーで脚全体をほぐし、「ここだけまだ硬い」という一点をマッサージガンで狙うという併用です。どちらを使うときも、痛みを我慢しない・骨の真上は避ける・同じ場所に当てすぎない、を守ってくださいね。

特に女性がほぐしたい部位

女性は骨盤が広いぶん、太ももの骨が膝に向かって内側へ傾く角度(Q角)が男性より大きく、マラソン後に膝・股関節・骨盤まわりへ独特のストレスがかかりやすい傾向があります。

横向きに寝た女性の脚の解剖イラスト。股関節まわり・ふくらはぎ・ハムストリングス・足の裏にピンク色のマークで重点ケア部位を表示。
  • 🦵 ふくらはぎ・太もも裏(ハムストリングス)
  • 🦴 股関節まわり・腸腰筋
  • 🦶 足の裏(足底)
  • 💎 骨盤底筋(お腹の底の筋肉。深呼吸とともに行う骨盤底エクササイズ)

いちばん大切なのは「眠ること」

数あるリカバリー法の中で、最も効果が高いといわれているのが睡眠です。 深い眠り(ノンレム睡眠)の間に成長ホルモンが分泌され、損傷した筋繊維の修復が一気に進みます。レース後は、7〜8時間以上の睡眠を最優先にしてあげてください。

眠る女性と夜空に浮かぶ月と星の水彩イラスト。「最高の特効薬は睡眠」として、7〜8時間の睡眠と成長ホルモンによる筋肉修復を説明。

睡眠中は、筋肉の修復だけでなく、エネルギー(グリコーゲン)の補充やホルモンバランスの調整も進みます。フルマラソン後は免疫が一時的に下がりやすい(オープンウィンドウ)状態になるため、しっかり眠ることは体調を崩さないためにも大切なんですよ。

💡 研究でわかっていること

睡眠を1晩失うだけで、筋タンパク質の合成速度が18%低下することが、ランダム化比較実験で確認されています。また、マラソン後は体が自動的に深い眠りの割合を増やすことも分かっています。

※ Lamon et al., 2021, Physiological Reports / Shapiro et al., 1981, Science

眠りの質を高めるコツ

  • 就寝の90分前に入浴を。いったん上がった深部体温が下がるタイミングで布団に入ると、スムーズに深く眠れます。
  • 寝る直前のスマホは控えめに。ブルーライトは脳を覚醒させてしまいます。部屋を暗くして、リラックスできる音楽などで“お休みモード”へ。

寝つきが気になる方は、ストレッチポールを使ったセルフケアで「夜ぐっすり眠れるようになった」という声もあります。

→ ストレッチポールで夜ぐっすり・快便につながった60代女性の体験談(※個人の感想であり、効果を保証するものではありません)

女性ランナーが特に気をつけたいこと

女性ランナーは、鉄分・エネルギー不足・骨の健康に、特に気を配ってあげたいところです。 月経や着地衝撃で鉄を失いやすく、「走った分やせたい」と食事を減らしてしまうと、ホルモンや骨に影響が出て、疲労骨折のリスクが高まることがあるからです。

レバー・赤身肉・カツオ・ほうれん草・豆腐の水彩イラスト。女性ランナーが鉄分を意識すべき理由として、足底衝撃溶血と月経による鉄損失を説明。

鉄分は「翌日以降」にコツコツ補う

女性ランナーは、月経による出血に加え、足裏への繰り返しの衝撃で赤血球が壊れる「足底衝撃溶血」も重なり、鉄を失いやすい状態にあります。

💡 研究データによると、

鉄欠乏の割合は、競技アスリートで女性15〜57%、男性3〜31%と、研究によってばらつきはあるものの、女性に多いことが一貫して示されています。

※ Roy et al., 2022, Nutrients

意識したい鉄分食材は、レバー・赤身肉・カツオ(吸収されやすいヘム鉄)、ほうれん草・豆腐(ビタミンCと一緒で吸収率アップ)。なお、激しい運動の直後は体の炎症の影響で鉄の吸収が一時的に落ちるといわれているため、レース当日に慌てて摂るより、炎症が落ち着く翌日以降にコツコツ続けるほうが効率的とされています。

「走ったからやせたい」は、ちょっと待って

レース後や回復期に食事を減らしすぎると、体が必要とするエネルギーが足りなくなり、RED-S(スポーツにおける相対的エネルギー不足)という状態を招くことがあります。これは、かつて「女性アスリートの三主徴(エネルギー不足・無月経・骨粗鬆症)」と呼ばれてきた問題そのもの。骨密度の低下による疲労骨折や、ホルモンバランスの乱れにつながるおそれがあります。

💡 研究でわかっていること

利用できるエネルギーが不足すると、体は“生存モード”に入り、月経や骨の代謝といった機能を後回しにしてしまうことが指摘されています。レース後は「ダイエット期間」ではなく「修復期間」と考えることが大切です。

※ Mountjoy et al., 2014, Br J Sports Med(RED-S) / Tenforde et al., 2016, Sports Medicine

回復期は体重や体型のことをいったん横に置いて、糖質・脂質・タンパク質(持久系の女性は体重1kgあたり1.6g/日以上が目安ともいわれます)と鉄分を、しっかり体に届けてあげてくださいね。

こんな時はほぐさないで|ケアを控えるべきサイン

疲労回復に良いケアも、タイミングや体の状態によっては逆効果になり、まれに命に関わることもあります。 次のようなサインがあるときは、自分でほぐしたり強く揉んだりせず、まず体を休めて、必要に応じて医療機関にご相談ください。これは安全のためにいちばんお伝えしたいことです。

  • 片脚だけの急な腫れ・赤み・強い痛み・熱感 … 血の塊(深部静脈血栓症=DVT)の疑いがあります。揉んだり押したりすると血栓が流れて危険なため、決して刺激せず、早めに医療機関を受診してください。長時間の移動や脱水のあとは特に注意が必要です。
  • ケガの直後・急性の炎症(受傷から48〜72時間) … この時期は安静・冷却・圧迫・挙上(RICE)が基本。強く揉むと出血や腫れを広げてしまいます。
  • 発熱・感染症のとき … 血流が促されてウイルスや細菌が全身へ広がるおそれがあります。熱が下がって24時間以上たってから。
  • 血液をサラサラにする薬を飲んでいる方・出血しやすい方 … 軽い圧でも内出血を起こすことがあります。
  • 骨粗鬆症など骨がもろい方/コントロールできていない高血圧・心疾患のある方 … 強い圧や急な血流の変化が負担になります。
  • 妊娠中(特に安定期前)の方 … 体がデリケートな時期です。セルフケアや施術の前に、かかりつけの医師にご相談ください。

整体やマッサージを受けるときは、持病・服用中の薬・最近のケガ・体調を、事前に施術者へお伝えください。 安心して受けていただくために、とても大切な情報です。

やってしまいがちな、レース後のNG行動

  • ❌ レース直後の強い静的ストレッチ → 損傷した筋繊維をさらに傷める
  • ❌ ゴール直後に座り込む → 立ちくらみや筋けいれんが起きやすい(まずは10〜15分歩く)
  • ❌ レース当日の深いフォームローリング → 翌日以降に温存する
  • ❌ つらい部位以外までの長時間アイシング → 修復に必要な炎症まで抑えすぎる
  • ❌ 過度の飲酒 → 肝臓が解毒を優先し、筋修復・水分・睡眠の質をすべて後回しに(飲むなら食事のあと、適量で)
  • ❌ 痛みを我慢して「根性で走る」 → 疲労骨折などの重大な障害リスク
  • ❌ 一日中ソファで寝たきり/長時間座りっぱなし → 血流が滞り、血栓のリスクも。軽く動くアクティブレストを
  • ❌ 「やせるチャンス」と食事制限 → エネルギー不足で筋肉が分解され、回復が遅れる

安全に練習へ戻るスケジュール

フルマラソンの体が中まで修復されるには、およそ2週間。焦らず段階的に戻すのが、結局いちばんの近道です。 「少し痛いけど走れば慣れる」と無理を続けると、疲労骨折などの重い障害につながることがあるんですよ。

ランニング復帰のタイムラインイラスト。Day 0-3は完全休養、Day 3-7は軽いストレッチと散歩、2週間後に軽いジョギング、1か月後に通常トレーニング。各段階に女性の水彩イラスト付き。
期間内容
レース後0〜2日完全休養、または20〜30分の軽いウォーキング(アクティブレスト)のみ
3〜7日筋肉痛が和らげば、ごく軽いジョギングを3〜6km程度。穏やかなストレッチも
8〜14日通常の距離・スピードの50%以下から再開し、体の反応を確認しながら
15日(約2週間)以降痛みや違和感がなければ、徐々に通常のトレーニングへ

痛みを我慢して走り続けると、着地衝撃が蓄積している骨に疲労骨折(すねの脛骨や足の甲の中足骨など)が起きたり、アキレス腱炎や膝の靭帯の不調につながったりすることがあります。特に女性は、エネルギー不足やホルモンの影響で骨がもろくなりやすく、疲労骨折のリスクが高まりやすいため要注意です。痛みや違和感が引かないときは、迷わず整形外科やスポーツドクターを受診してくださいね。

「1〜2週間休んだくらいで、これまでの走力がゼロになることはありません」。ここでしっかり体を修復させることが、次の自己ベストへの近道です。休む勇気も、立派なトレーニングなんですよ。

陸上部のお子さんをお持ちの保護者の方へ

成長期のお子さんも、回復の基本は大人と同じ。「しっかり眠る・しっかり食べる・痛みを我慢させない」が、何よりのリカバリーです。 ただ、成長期は骨や関節がまだ発達の途中で、使いすぎ(オーバーユース)による不調が出やすい時期でもあります。

「がんばり屋さんほど痛みを言い出せない」ことも多いもの。膝の下やかかとの痛み、いつもと違うかばうような走り方が見られたら、休ませてあげるサインかもしれません。睡眠と栄養(成長期は鉄分・タンパク質も大切です)を整えつつ、痛みが長引くときは早めにみてあげてくださいね。

MOMIJIは女性・こども専門の整体院です。成長期のスポーツによる体の不調や、ケガをしにくい体づくりのご相談も承っています。

→ スポーツを頑張る子どもの整体〜総社のMOMIJIが伝えるケガ予防とセルフケアの大切さ

まとめ|マラソンの疲労回復ステップ

ステップポイント
🚶 直後は歩く+補給座り込まず10〜15分歩く。水分は体重減の1.5倍糖質:タンパク質=3:1(女性は鉄分も)
♨️ 冷やすより温めるつらい部位だけ10〜15分の局所冷却。当日夜以降は温浴・温冷交代浴で血流を促す
🚶‍♀️ アクティブレスト翌日から会話できる強度で20〜30分軽く動く。家事はアクティブレストにならない
💪 筋膜リリース強いストレッチよりフォームローラー。1か所30〜90秒、痛気持ちいいより少し弱め
😴 睡眠・栄養7〜8時間以上の睡眠を最優先。修復期はダイエットしない
⚠️ 安全第一片脚の腫れ・発熱・ケガ直後・妊娠中などは無理にほぐさず相談を

よくある質問(FAQ)

マラソン後の疲労や筋肉痛は、何日くらいで回復しますか?

筋肉痛(DOMS)は一般的に、レース後6〜24時間で出はじめ、48〜72時間でピークを迎え、5〜7日で和らいでいきます。ただし筋線維が中まで修復されるには約2週間かかるとされています。1週間以上強い痛みが続く場合や、特定の部位だけが痛む場合は、単なる筋肉痛以外の可能性もあるため、専門家への相談をおすすめします。

マラソンのリカバリーは「冷やす」と「温める」、どちらがいいですか?

直後は、熱感や強い痛みがある部位だけを10〜15分ほど局所的に冷やします。それ以外は当日の夜から温めて血流を促すのが、いまの主流です。過度な冷却は修復に必要な炎症まで抑えてしまうため、痛みが落ち着いたら「温めて流す」へ切り替えていきましょう。

マラソン後、整体やマッサージはいつ受けるのがいいですか?

ゴール直後は筋肉が急性の炎症を起こしているため、強い施術は控えるのが安心です。目安として3〜7日後、熱感や強い痛みが落ち着いてからがおすすめ。受ける際は、持病・お薬・最近のケガを施術者にお伝えください。疲労の抜けにくさが気になる方は、まずお気軽にご相談くださいね。

マラソン後に腰や脚の痛みが出てきました。放置しても大丈夫ですか?

走行中の繰り返し動作で、骨盤や腰に負荷が蓄積しているケースはよくあります。数日の安静で和らぐことも多いですが、痛みが続く・片脚だけしびれる・片脚だけ腫れているといった場合は、早めに医療機関でみてもらいましょう。

陸上部の子どもの疲労回復で、気をつけることはありますか?

基本は大人と同じく「睡眠・栄養・痛みを我慢させない」こと。成長期は骨や関節が未熟で使いすぎの不調が出やすいので、膝下やかかとの痛み、かばう走り方が見られたら休養を。痛みが長引くときは早めにご相談ください。

それでも残る疲れ・違和感には、カラダのプロへ

腰に手を当てて不安そうな表情の女性の水彩イラスト。1週間以上続く痛みや特定部位のピンポイント痛は、筋肉痛ではなく骨盤の歪みや身体の使い方が原因の可能性があることを説明。

セルフケアを丁寧に行っても、「いつも疲れが抜けにくい」「特定の部位の痛みだけが残る」という方は、カラダのクセや使い方のパターンに原因があることがあります。

MOMIJIは、岡山県総社市の女性・こども専門の整体院です。作業療法士として医療現場に19年たずさわってきた院長が、女性特有のカラダの使い方や骨盤まわりの状態を評価しながら、バキバキしないソフトな手技で、一人ひとりに合った施術とセルフケアをご提案します。目指すのは、通い続けなくてよい「卒業のある整体」。痛みをその場しのぎで抑えるのではなく、根本から整えて、自分で体をケアできる状態へと一緒に取り組みます。

施術後には、お体の状態と改善の道すじをまとめた「お身体のレポート」を翌日にLINEでお届け。ご自宅で続けられる、お一人おひとりに合わせた解説付きのセルフケア動画もお渡ししています。

「やさしい施術なのに、帰宅時には体の動きがよくなり毎回驚いています」(50代女性)
※個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

当院には、現役インストラクターのお客様にもお越しいただいています。

→ やさしい施術なのに効果抜群!現役インストラクターがMOMIJIに通う理由

→ 作業療法士が教える、整体の効果を自宅で維持する「セルフケア習慣」の作り方

参考文献

【DOMS・炎症メカニズム】

  1. Cheung, K., Hume, P. A., & Maxwell, L. (2003). Delayed onset muscle soreness: Treatment strategies and performance factors. Sports Medicine, 33(2), 145–164. https://doi.org/10.2165/00007256-200333020-00005
  2. Peake, J. M., Neubauer, O., Della Gatta, P. A., & Nosaka, K. (2017). Muscle damage and inflammation during recovery from exercise. Journal of Applied Physiology, 122(3), 559–570. https://doi.org/10.1152/japplphysiol.00971.2016

【水分・栄養補給】

  1. American College of Sports Medicine (ACSM), Sawka, M. N., et al. (2007). Exercise and fluid replacement. Medicine & Science in Sports & Exercise, 39(2), 377–390. https://doi.org/10.1249/mss.0b013e31802ca597
  2. Burke, L. M., van Loon, L. J. C., & Hawley, J. A. (2017). Carbohydrate loading for competition. Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism, 42(5), 500–507.
  3. Thomas, D. T., Erdman, K. A., & Burke, L. M. (2016). Position of the Academy of Nutrition and Dietetics, Dietitians of Canada, and the American College of Sports Medicine: Nutrition and Athletic Performance. Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics, 116(3), 501–528. https://doi.org/10.1016/j.jand.2015.12.006
  4. Roy, R., Kück, M., Radziwolek, L., & Kerling, A. (2022). Iron deficiency in adolescent and young adult German athletes—A retrospective study. Nutrients, 14(21), 4511. https://doi.org/10.3390/nu14214511

【アイシング・冷水浴・温熱】

  1. Bleakley, C. M., McDonough, S. M., & MacAuley, D. C. (2004). The use of ice in the treatment of acute soft-tissue injury. American Journal of Sports Medicine, 32(1), 251–261. https://doi.org/10.1177/0363546503260757
  2. Versey, N. G., Halson, S. L., & Dawson, B. T. (2013). Water immersion recovery for athletes: Effect on exercise performance and practical recommendations. Sports Medicine, 43(11), 1101–1130. https://doi.org/10.1007/s40279-013-0063-8
  3. Moore, E., et al. (2022). Impact of cold-water immersion compared with passive recovery following a single bout of strenuous exercise on athletic performance in physically active participants: A systematic review with meta-analysis and meta-regression. Sports Medicine, 52(7), 1667–1688. https://doi.org/10.1007/s40279-022-01800-1

【ストレッチ・筋膜リリース】

  1. Herbert, R. D., & de Noronha, M. (2011). Stretching to prevent or reduce muscle soreness after exercise. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2011(7), CD004577. https://doi.org/10.1002/14651858.CD004577.pub3
  2. Pearcey, G. E., et al. (2015). Foam rolling for delayed-onset muscle soreness and recovery of dynamic performance measures. Journal of Athletic Training, 50(1), 5–13. https://doi.org/10.4085/1062-6050-50.1.01

【睡眠・回復】

  1. Lamon, S., et al. (2021). The effect of acute sleep deprivation on skeletal muscle protein synthesis and the hormonal environment. Physiological Reports, 9(1), e14660. https://doi.org/10.14814/phy2.14660
  2. Shapiro, C. M., et al. (1981). Slow-wave sleep: A recovery period after exercise. Science, 214(4526), 1253–1254. https://doi.org/10.1126/science.7302594
  3. Mah, C. D., et al. (2011). The effects of sleep extension on the athletic performance of collegiate basketball players. Sleep, 34(7), 943–950. https://doi.org/10.5665/SLEEP.1132

【女性ランナー特有の課題】

  1. Tenforde, A. S., et al. (2016). Parallels with the female athlete triad in male athletes. Sports Medicine, 46(2), 171–182. https://doi.org/10.1007/s40279-015-0411-y
  2. Mountjoy, M., Sundgot-Borgen, J., Burke, L., et al. (2014). The IOC consensus statement: Beyond the Female Athlete Triad—Relative Energy Deficiency in Sport (RED-S). British Journal of Sports Medicine, 48(7), 491–497. https://doi.org/10.1136/bjsports-2014-093502

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状・疾患については医師・専門家にご相談ください。

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